コメントをつけるのだ さもなくば更新されにくいぞ!
カテゴリ:◇-Novel( 12 )
ごれんぬ
いえいえ

彼はそう遠慮した。

だけどそうもいってられない。芋焼きポテトがすぐそこまで迫ってるんだ。
狭まってるんだ。だから、というわけではないが心してかかるんだ。
いいか、やつはプロペッショナル、ポテイト。
だがあんたは一階の貝の一種だといわれただろう。
いいやおれはたとえ貝だろうが、陸貝。リクエスト外では依頼は受け付けていないんだ。
そんな!じゃあ契約金はどうなるってんだよ。軽(自動車)や九斤ではまだ流行りヤマイが流行マイマイでソニックブームだそうじゃないか。

おいおい、忘れたのか、俺の名前はムニール。それが解なんだよ。
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by Siglum | 2010-03-02 03:43 | ◇-Novel | Comments(1)
れきふらすとむ
風説

 僕はぷりん。
ごく当たり前の地上にいた、彼はぷりんだった。
ぷりんは二足歩行をして、まず西の塔に向かった。
西の塔にはぷりんがあった。
ぷりんはおいしい。
でもこれらのぷりんは全て別物だった。

だけどどれかのぷりんは西の塔を登り始めた。
頂上を目指して。ぷりんは登る。
塔の最上階まで後もう少し。

しかし、最上階の階段の終わりに差し掛かったとき、
ぷりんは大気中の水分を吸い肥大化していて、出口につっかえてしまった。
ぷりんは身動きがとれなくなり、ついには塔の内部いっぱいまで肥大化した。

こうしてできたのがぷっちんぷりんです。
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by Siglum | 2008-08-13 22:05 | ◇-Novel | Comments(6)
こりるるう
一章
 中世・・・・・・。巨大なトカゲが人々を支配していた。
中には剣をとり立ち向かう者もいたが、まるで無謀な話だった。
人々は、実に細々と暮らすしかなかったのだ。
いつしか、人々は救世主の出現を祈るようになった。
世界を救う主、の存在を。

~~~~~~~~~~

 「ここはどこなんだ?」
「ここは、ラストリゾートです。」
僕の名前は、ない。
今会話していた相手は、僕だ。
退屈な日常に満足しつつ、逃げ場のない世間に対する助言のつもりだった。
そんな台詞も、もう過去のことだと割り切ってしまう、そんな自分の性格が夢にでてきそうだった。
僕はおもむろに歩き出した。散歩の途中だったのだ。
すると、道の先から女の子が歩いてきた。
少し茶色が混じったような色の髪に、ヘアバンドをしていた同い年くらいの子だった。
そのまま近くまで歩いていくと、突然気がついたように、その子は僕に向かって話しかけてきた。
「あ、あのっ」
彼女の瞳はきょとんとしていて、何を考えているのかわからないという印象をうけた。
「名前はなんていうんですか?」
彼女は続けてそう言った。不思議な質問だったが、素直に答えることにした。
「ああ、名前はないんだ」
「そうなんですか~」
僕はそれ以上追及されないよう、「ではこれで」と言い残し、その場を去った。
しばらく、そのまま歩いていたが、何をしに外にでてきたかを忘れてしまっていた。
些細な用事だったことは確かであったが、思い出せないのはどうにも気分が悪かった。
僕は携帯電話を取り出すと、家に電話をかけてみることにした。
「もしもし・・・」
――おかけになった電話番号は現在使われておりません。
「おかしいな。圏外か。」
電話はつながらないようだった。仕方がないので家に帰ることにした。
「おい、君」
唐突に後ろから声をかけられた。
周りを見渡しても人気はなく、やはりそれは自分に向けて発せられた声のようだった。
「君、もしも魚や鳥に人と同等の知能があったら君は食べることができるのかい?」
また、不思議な質問を投げかけられた。
「意思の疎通はできない、そして知能は同じだが絶対的な立場は人が上だとしたら・・・・・・選択権があるとしたらどうする」
今度は青年のようだった。黒っぽい上着には赤と白で模様が描かれている。
どこかカントリーな雰囲気を醸している。
「何の話をしているのかわからないようだな。俺は今悩んでいるんだ。食べるか、食べまいかをね」
「あなたは、誰なんですか?」
僕は聞いた。
「俺はアルムンド。時と空間の共有者」
おそらくペンネームだろう。どう見ても日本人だった。
「そうですか、僕は名前はないんです」
「名前はない?それは珍しいなぁ。・・・・・・ところで、君はさっき携帯をいじっていただろう?その携帯は俺のモノなんだ。返してくれないか?」
この男は何をいいだすんだ。そんな馬鹿な。この携帯は僕のものだ。
「何だ。返してくれる気はないようだな・・・・・・。仕方ない、力ずくで奪うしかないようだ」
アルムンドはじりじりと距離を詰めてきた。
「暴力で解決するというのか?」
「いいや、そうだな。」
彼は道端に落ちていた缶に向かって歩いてゆくと、その缶をこちらに蹴ってよこした。
「この缶を蹴りあげて、立てることが"できる"か"できない"か、それを賭けで決めるというのはどうだ?蹴る方か賭ける方どちらにするかは君が選んでいい」
缶は見たとおり拉げていて、立てるのは難しそうだ。つまり"できない"に賭ければ勝つに決まっている。
ならば賭ける方を選択すればいいことだ。
「IYADA。といいたいところだが、まぁいいさ、君がこの缶を立てれるというならね」
「OK。賭ける方を選んだ、ということだな」
するとアルムンドはすぐさま缶を蹴り上げた。
缶は空中を少しの間舞い、何事もなく地面に跳ね、横たわった。
アルムンドはその缶を拾うと、丁寧に地面に立てた。
「成功だ。携帯は返してもらう」
「何だと!」
僕が呆気にとられている間に携帯はかすめとられていた。
「君がもし、この携帯を取り返したいというならば、今日の夕刻、またここにくるがいい」
アルムンドは颯爽と走り去っていった。
僕は酷い敗北感に沈んだ。携帯は取り戻さなければならない。
しかし、彼に勝つにはどうすれば・・・・・・。
僕は携帯はくれてやることにした。

~~~~~~~~~~

 家につくとトカゲのトカッティがカゴの中で暴れていた。
その様子を見ながら一体今日外にでた用事は何だったんだろうかと思案した。
ふと、みるとカゴの下に紙がおいてある。
"落し物の携帯を届ける"
ああ、そうか。携帯は・・・・・・
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by Siglum | 2007-08-14 08:12 | ◇-Novel | Comments(14)
ぽんじゃむ
---ねたばれ?です 最初から読みたい人はきゅおから---

てかてか、小説あったでしょ
すっかりわすれてたんだけどおおお今さら書く気もおきないのでネタバレをしてしまおう

まず真ひろさんは実は小説が始まる前事故にあって記憶喪失だったのです
で、予定ではあの後真ひろさんとレジスタンス達は協力して向かい来る敵を劇的に倒していき塔を上っていきます
(塔の途中で妖精杏漓さんがでてきたりしまs)
塔の最上階、彼方王と対面し衝撃の事実を知ります
実は真ひろは彼方王直属の部下で、スパイとしてレジスタンスに送り込まれたのだったのです

話の筋はこう
彼方王はこの国を統治していた。とても良心的な王だった。
しかしそれを気に食わないものもいる。政治に不満をもつ者も中にはいた。
そんな中、様々な内部情報が流失、組織内にスパイがいることが発覚した。
彼方王は大きな決断をした。反対派にまごついていても仕方がない。彼方王は和解を目指していたが、
この機会にレジスタンスを蜂起させ、スパイを炙り出す。そして全てを終結させることを決めたのだった。

彼方王はスパイによって情報が流される事を想定し、わざと自分が塔へとやってくる情報を流した。
この塔は実は手薄で欠陥が多く、侵入に対応しきれない部分が多いのだ。
この情報を手に入れた、レジスタンスはまたとない機会を逃さないために一斉蜂起。
それがルシ党。祖・シスを中心とした大規模な反対派だった。

だがもちろん彼方王はこの塔を熟知してい、算段があった。
表向きには彼方王の至高の四人衆が塔を守っているという形だが、
直属の暗躍諜報部下、「シーズ」と呼ばれる最強の三人を集結させていたのだった。
そのうち一人の真ひろはスパイとしてルシ党へと潜り込ませ、
そのうち一人のさくらはレジスタンスの行動を全面監視、
そのうち一人のディーソは待機させた。
彼らがルシ党作戦中に敵勢力を徐々に内部破壊させていくはずだったがここで問題が発生した。

そう、真ひろが記憶喪失にあってしまったのだった。
真ひろは使命感だけを帯び、最強の実力を持ちながら敵対。塔の最上部まで上り詰めてしまう。

そこでさっくんとの運命の戦いが!なんて展開だったのにィィィィ
途中でやる気なくしてごめんね(`д`) そしてかなたんは悪役じゃなかったのです。

全ての黒幕はりっとだった、とかーーー。
最後の一文は、「そして太陽がのぼったのだった」でおわるはずだった。(太陽です、そうですあの人です
もう全員出演予定だったからねぇ・・。あの頃の知り合い!

人物設定
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by Siglum | 2006-05-26 21:30 | ◇-Novel | Comments(5)
きぉぉ
 広場の先に聳えるビル。
彼らの目的はそこにある...。


Massive Imaginary Fears

   -寂莫の塔 ①-


 真ひろ、ゑゆ、ディ也、アミの四人はついに広場へと入り込んでいった。
進むにつれ広場は入り組んでいく。像や木や小さな建物のようなものがある。
この先のどこかに鎖蒟蒻がいるのだろうか。

しばらく行くと警備員らしい人が立っているのを見つけた。
ここをどう乗り切るか・・。

「わたしが行きます!」

アミが名乗り出た。
囮作戦だ。

アミはおもむろに警備員の前に姿を見せると、相手をひきつけてうまく逃げてくれた。
しかし警備員がまだ一人いる。

「ここは強引にいこうか」

三人はすばやく警備員に走り寄ると、相手が言葉を発する暇もなく取り押さえ、気絶させた。
だが失敗だった。

見上げると建物がある。そこは・・・、トイレだった。

そしてぞろぞろと警備員がでてくるところだった。
なんてことだっ!

「侵入者だ!!」

警備員は声を上げこちらを威嚇する。
だが彼らが見えた瞬間に真ひろ達は逃げ去っていたのですぐそこの角を曲がればうまくまけるかもしれない。

さらに先の角も右へ、左へ、左へ、右へ・・。

「よし、大丈夫・・」

そして走り出た先は・・
少し開けた、真ん中に噴水のある場所だった。

そして理解した。

自分たちが罠におびき寄せられていたことを。

そこには大勢の警備員と、こちらを嘲るかの様に見ている巨体の男が立っていた。

            To be continued....
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by Siglum | 2005-08-18 19:35 | ◇-Novel | Comments(42)
きぇぉ
 シスの号令とともに、
ついにビル突入がはじまる...。


Massive Imaginary Fears

   -薄汚れた鉄塊 ⑤-


 ビルに潜入するためには彼方王の刺客、豪腕・鎖蒟蒻をどうにかしなければならない。
ルシ党のメンバーは次々個々のチームで作戦を立て、ビルへと出発していった。

真ひろのチームがアジトをでようとしたとき、シスに呼び止められた。

「三人共、君らのチームに仲間を一人加える。
新米だがかなりの素質を見込んでいる人物だ。きっと役に立ってくれる・・。」

こうして一人のメンバーが仲間になった。
その名はアミ、レジスタンスのあの黒服をやはり着ている。

「よろしく」

挨拶をかわすと、アジトでる。
アジトに残っているのはシスとライ真、カク兵だけになった。

ここからは休息なんてない。
10時間後にすべてが決まっている・・。
あやしく輝く弾丸が運命の軌跡を辿る。

「僕達がまず向かうのは、ウイン・ルーラ・ビル前広場。ビルに潜入するにはそこからが一番いい。
広場にある像や茂みは万が一敵に出くわしてもなんとか逃げることができるからね。」

ウイン・ルーラ・ビルは99階まである超高層ビルだ。
しかもビルの縦・横の大きさも半端じゃない。
それゆえに北部や西部などと入り口がわかれている。
西の入り口から北の入り口までいこうとすれば走っても数分かかる。
その西から北の間などに広場や演技場等が設けられているのだ。

いずれにせよ窓から入れるなんてことはないため、
正面突破をしなくてはビルには潜入できないのだが。

道を抜け、角を曲がると視界がひらけた。
広大な広場は、寸分の狂いもなく大きな弧を描き、ずっと先のほうまでビルを囲みながら続いている。
そして遠くに聳え立つ絶壁のようなウイン・ルーラ・ビルが佇んでいるのだ。

「あそこへいくのか・・」

広場は果てしないほど広く、忍び込もうとするものを曝け出し、始末するためにあるのではないかと思える。
戦場にするために用意された舞台なのではないかと・・。

正義のためか、己の私欲のためか、どちらにせよ同じだ、
薄汚れた鉄塊が血で血を洗う人々の間を飛び回り、延々と残酷な時間を刻みだす。

            To be continued....
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by Siglum | 2005-08-16 14:15 | ◇-Novel | Comments(8)
きぅぉ
 地下カラクリアジト。
ライ真が作戦を公開する...。


Massive Imaginary Fears

   -薄汚れた鉄塊 ④-




 ライ真は話し始めた。

「まず、現在の所、死者・行方不明者の情報は入っていません。
ここにいないメンバーは他にもあるアジトの方で待機しているでしょう。」

ルシ党はレジスタンスでは最大勢力、メンバーはそれなりにいるようだ。
とりあえず死者が出ていないということを聞くとほっとした。

「そして・・これより話す情報は、ごく最近の相手の動きを我々の信頼のおけるスパイを通じて得たものです。
敵は我々のスパイの存在に気づいていなかったでしょう・・、
今回、彼方王がこのビルに滞在するという情報も彼らの活躍。
このチャンスはまさに千載一遇。
ですが情報が敵につつぬけなのが気づかれればスパイの生死も危うくなります。
確実に・・この任務をこなしましょう。」

全員が息を飲む。

「それでは近況を説明いたします。
スパイの情報によりますと、彼方側はこの警備に加え、特殊部隊をビル周辺に警備させたようなのです。
彼方王直属のエリート部隊です。一般の警備兵士は別に、才能のあるものを選出し
高等な戦闘技術、戦闘理論を教え込まれた戦いの精鋭達・・。」

「そしてその中でもずば抜けた能力を持った四人の刺客がいます。」

「四人の刺客、四客から四角、通称〝スクウェア〟と呼ばれる四人組です。
彼らに遭遇した場合・・・、対峙してはいけません。彼らは精鋭中の精鋭・・」

そんな人達がいるのだとは・・

「スパイの活躍によって〝スクウェア〟の情報をいくつか手に入れることができました。
 これはあくまで接近しないため、相手の特徴を知っておくというだけのためになると思いますが・・。」

寝転んでいたりっともいつのまにか正座をし、ライ真の話しに聞き入っている。

「ここから先―、ウイン・ルーラ・ビル西側、つまりこちらの側に配備された・・、
我々が最も遭遇する確率の高い刺客、それが鎖蒟蒻というやつです。

鍛え抜かれた強靭な肉体、そこから繰り出される絶大なエネルギー、
隊員からは兄貴と慕われ、信頼も厚い人物です。
派手な兵器、武装を好み、前線で戦う戦士とのこと。」

「次に北側、冷静かつ狡猾な頭を持った、爆薬のエキスパート衛牢吾
こちらは兵士の後ろで指令を送り、敵を追い詰める頭脳派。
爆薬に関しては超一流、爆風の向きや範囲等も正確に制御するので攻め入るのは困難。
アイス・ボムの異名をもっています。」

「ビル東側、アマゾネススナイパー水希
幼少時代から国内でも有名な射手だそうです。
特殊部隊に入ってからはその能力の発達も目覚しく、地形や天候、障害物に左右されなく正確に的を射抜きます。
その技はまさに神業、どこから狙われているのかもわかりません・・。」

「そして、南側、鏡頭という人物。
しかし彼だけはスクウェアの中でも特異な存在で、
正体不明、神出鬼没、どんな能力があるのかもわかっていません。
しかしスクウェアにいる以上何らかの才能にずば抜けているのは確かです。
未知であるためこの中では一番危険な刺客かもしれません。」

「これがスクウェア、四人の刺客です。
出会わずビルに潜入できることが理想です。」

一通りスクウェアの事を話したライ真は息をつき、また話し始めた。

「ともかく、彼らの網をどうくぐりぬけるか、彼方王がここをでてしまう明日AM6時までがタイムリミットですね。
現時刻PM7:45・・・、あと約10時間・・」

「ありがとうライ、よし、ここからは俺が作戦を話す。」

低い声の主、シスがライ真の声をさえぎった。

「ここからの作戦・・それは無い・・!」

意外な言葉が放たれる。

「確かに相手の精鋭部隊も動いているだろうが、まだ敵にはこれがレジスタンスの最大勢力、ルシ党のものとはわかっていないだろう。
そこに油断がある。
下手に作戦を組む必要は無い。いつもどおりチームで動いてもらう!

ここから先情報は限られる。大人数で作戦を組もうと成功は見込めない。
どこかの部隊ひとつでいい、どこかの部隊が目標を達成すればいい。」

「そう、彼方王の捕捉、その目的それだけだ・・!」

「俺らの実力だって捨てたものではないと思わないか?
迅速な情報収集・処理をするライ真、ディ也の乱撃、毒の使い手カク平、
暗殺家りっと、戦闘と潜入に長けた真ひろ、技術知識に優れた華リン...
他にもまだまだいる。ここに集まってもらった全員素晴らしい力を秘めている。
それを信じてほしい。乗り越えてほしい!」

集まった全員に活力があふれる。シスの号令が皆に勇気を与える。

「もたもたはしていられない。
 さぁそろそろ任務開始だ・・!!」

            To be continued....
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by Siglum | 2005-08-09 20:21 | ◇-Novel | Comments(6)
きぃぉ
 路地裏の一本道。敵の監視。
真ひろはゑゆもの力を得、危機を乗り越えた...。


Massive Imaginary Fears

   -薄汚れた鉄塊 ③-




 「ゑゆっ!」

「真ひろ!ディ也!」

チーム全員が再会した。ウイン・ルーラ・ビルも間近だ。

「ディ也・・、左腕撃たれたの・・?」

ゑゆもが心配そうに訊ねた。

「ああ、だけど右手が使えれば大丈夫。傷もどうにかふさがったようだし。」

「そう・・、それじゃあとりあえず、この近くに他のチームも合流しているわ。
 あなたたち二人が加わればビルの潜入に踏み切れるかもしれない。
 情報を手に入れたメンバーもいる、そこで作戦を立てましょう!」

レジスタンス〝ルシ党〟はいくつかのチーム(部隊)に分けられている。
相性のいい者同士で三人、または四人一組になって行動している。
チームワークがどんなことにも不可欠だからだ。

だがいくつものチームが集まれば目立ちやすい。
そんな場所がどこにあるというのだろうか。
しかもこの周辺はウイン・ルーラ・ビル領。
日頃から警戒もされているはずだ。
真ひろはその事を思い出した。

暫く進むと、ゑゆもは立ち止まって言った。

「ここよ!」

そこは何の変哲もない民家のようだった。
しかしその脇の家と家の間の通路に入り込み、壁に背をもたれると
壁がぱっくりとぬけてしまった。
三人がそこにはいると、ゑゆもは壁をまた元に戻す。
ここは民家の壁の幅の部分の中ということになる。
民家の明かりが少し漏れてその空間の全体が見渡せるが、三人だけでも窮屈な場所だ。
こんなところで作戦と立てるどころか人を集合させることも難しいのではないか。

そう思っているとおもむろにゑゆもは地面を掘り返しはじめた。
土が取り払われると鉄の扉が露出した。
そこを開くと人一人やっと通れるくらいの穴が現れた。

「入って。」

ゑゆもはそう言って中へ飛び込んだ。
ディ也もそれに続く。
真ひろもそこへ入り込む。

思ったより地面がすぐそこにありよろけそうになった。
少し屈まないと天井に頭がついてしまう。
蝋燭の明かりでほのかに照らされたそこは洞窟のような場所だった。
人が何人か集まって座り込んで何事かを話している。

ゑゆもが最後に土を施して扉を閉めた。うまく土をかぶせられる仕組みになっているらしい。

「ここがルシ党の、用意されたアジト、カラクリ地下室か。
 他にもどんな仕掛けがあるのか分からないな・・。」

ディ也が呟いた。
ゑゆもは屈みながら人の集まっている方に向かっていた。
真ひろとディ也もそれに続いた。

「ゑゆも、真ひろ、ディ也、到着しました!」

「よし・・、きたか・・。」

低い声で誰かが言った。
みんながこっちを見ていた。

「無事でよかった・・。」

「集まったな。」

「心強い・・・!」

いくつかの声が飛び交う。
集まっているのは10人くらいだった。
その中にはあのりっともいた。

「ここに集まってもらった諸君。危険な道中を切り抜け辿り着いてくれたことを感謝する・・!」

先ほどの低い声の男が話し出した。
明かりに照らされ半分顔が晒される。
・・彼こそ、ルシ党の首領、祖・シス。
レジスタンスルシ党の生みの親にしてカリスマ。
真ひろはあらゆることを思い出してきた。

「では、これより・・ウイン・ルーラ・ビル突入と近況の情報説明をする!!
 ここからは情報収集のスペシャリスト、ライ真に任せよう・・。」

眼鏡をかけ、やはりリクルートに身を包んだ黒髪の青年が立ち上がった。
しかし天井が低いのでよろけながら座りこんだ。

「では、おまかせください。」

眼鏡をくいくいと上下させた。

りっとは退屈そうに寝転んで、肩肘で頭を支えながらライ真の方を見ていた。

            To be continued....
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by Siglum | 2005-08-07 20:15 | ◇-Novel | Comments(3)
きぁぉ
 突然の襲撃を何とか回避した真ひろ。
そこでディ也という青年に出会う...。


Massive Imaginary Fears

   -薄汚れた鉄塊 ②-




 路地裏の物陰、黒服の二人は機を窺っていた。

ディ也の話はこうだ。

「僕とゑゆもは君と別れてから、
 作戦通り彼方王のいるウィン・ルーラ・ビルへ向かっていた・・。
 
しかしどこかのビルの屋上で見張られていたのかもしれない。
突如として僕らは敵の襲撃をうけた。

止むを得なく僕はゑゆもと二手に別れ逃げた・・
どうにか相手を撒く事はできたようだけど、無線をなくした上、左腕に怪我をしちまったんだ。

そのままゑゆもと連絡はつかない・・無事だといいが・・。」

そうして今に至る、というわけだった。
無線は真ひろももっていない。

「これからのことだが・・、どうにか左腕の出血もおさまった。
 君もきてくれたことだし、監視をすり抜けてここを突破できるかもしれない。」

さぁどうすべきか・・。

「ここを抜ければもうウィン・ルーラ・ビルは目前だ・・!」

ディ也は慎重に辺りを見回しながら様子を窺っている。

「進もう!」

彼は真ひろの一歩先をリードしながら駆けていく。

ふと上を見上げた。前方遠くのビルの上・・影の中にゆらめく影が・・

「待って、ディ也!」

進みだそうとしていたディ也がのけぞる。

「どうした?」

「あそこに、人がいる。」

小さな仕草で指をさす。ディ也はその先を見つめ、

「本当だ・・、危なかった。もう少し近づいていたらあちらに見つかっていたかもしれない。
 しかし、あの位置・・、あの目を掻い潜るのは難しいな・・。倒すか・・?」

「いいや・・基本的には隠密行動、接触するのはよくない。何人いるかもわからない・・。あいつの隙を窺おう・・。」

「・・だが、あいつもプロだ、隙を見せるまで待っていては日が暮れてしまう。戻るにしても同じだ。
 それに、日が暮れてしまえばまさに待ち伏せ主体の敵の独壇場、相手の動きがつかめなくなれば進むのは難しくなるだろう・・。
 日が沈むまでにはビルには潜入したいな。」

たしかに、ディ也が言うように相手はスコープやらなにやらを装備しているだろう。
時間をかけるのは望ましくない。

「さぁ、どうするか。やはりあいつに攻撃を仕掛けるしかないんじゃないか・・?」

真ひろは考えた。道の先をぼーっと見据えた。

少しして、真ひろは思い立ったように銃を掲げビルの上へ狙いをつけた・・。

バンッバンバン

銃弾が直線を直進した。

―カーン

真ひろが狙ったのは屋上の貯水タンク。

影はよろめき何事かと音の方向を見回す。ただの一瞬だったが、その隙に駆け抜けた。

真ひろの銃がサイレンサー付きだったため銃声を悟られることがなかったのだ。
敵も襲撃されたのだろうかと瞬間監視をはずしたのだ。

さらに、真ひろ達には協力者がいた。
反対方向からタンクを狙い、銃を撃ってくれた人がいた。
真ひろはあの時、道の先に見えたその人の微笑みで確信したのだった。
ここを抜けられると。

その人こそ・・ゑゆも。

            To be continued....
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by Siglum | 2005-08-06 13:17 | ◇-Novel | Comments(6)
きょお
 夕暮れ・・、街の中暗躍する〝影〟。
真ひろもまたその中へ...。


Massive Imaginary Fears

   -薄汚れた鉄塊 ①-




 密集したビル。入り組んだ街。コンクリートが視界を埋め尽くす。
夕焼けでほのかに赤く染まった壁に身を隠し真ひろは様子を窺う。
街中はなかなかに人が多く、あちらこちらへ向かって群を成して歩いていく。
だが路地に入れば人通りは少なくなる。

りっとにもらった地図を頼りに慎重に、そして素早く次の物陰を見つけては進んでいく。
ただの人が見れば、ただの平凡な街中に見えるだろう。
しかし真ひろは感じ取っていた。
裏では血なまぐさい争いが起きている。

路地裏の先で時折聞こえるかすかな銃声。
通りを歩く人には聞こえていないのだろう。

そして彼方王はそれらをビルから眺めているのだろうか。


―ビシッ・・!

真ひろが次の壁へと一歩足を踏み出したときだった。
背後の壁にビー玉が埋め込まれたような穴があった。

見つかった・・!

真ひろは静かに走り出す・・
ヒュンヒュンと風をきる音がする。
自分が走っているからではない、銃弾が飛んできている音なのだ。
相手は一人じゃない!
自分が蹴った地面に銃弾が撃たれる・・
右方の壁の隙間へと真ひろは転がり込む。
銃撃はなおも止まらない。
飛んでくる方向を考えつつ、銃弾を阻む障害物のある隙間を縫い、
そしてチャンスを得る。一瞬だ。
真ひろはその時振り向きざまに拳銃を二発・・三発と撃った。

それ以上銃弾は飛んでこなかった。

 真ひろは息をついた。一連の行動、ほとんど無意識的に体が動いていた。
あれほど正確に撃った手を見る。少し震えていた。
しかしどうやら敵は遠くからでも一般人なのか敵なのかを見極められるらしい・・。
いや、無差別に撃ったのかもしれない・・?

座り込んだ真ひろだったが、またしても人の気配を感じた。
遠くの方の壁の影で誰かが身動きをしていた。
足音を立てずに忍び寄る、が、その人はいきなり飛び出してきた。

「誰だっ!」

そいつは銃を突きつけてきたが、真ひろはその銃口に自分の銃の銃口をあてがい牽制した。
見ると同じリクルートをまとった青年だった。

「あなたは・・真ひろ・・」

彼はどうやら味方のようだった。
銃をしまうと、また壁に寄りかかり話をしてきた。

「乱舞のディ也も落ちぶれたものだね・・こんな傷を負ってしまった・・」

見ると左腕から出血をしていた。彼がりっとのいっていた・・ディ也・・

「真ひろ、よくここまできてくれた。だけどここから先はどうやら一筋縄ではいかないらしい・・。
 だが君がいるならここを突破できるかもしれない・・!」

彼は息を切らしながらも真っ直ぐに真ひろを見て目を輝かせた。

            To be continued....
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by Siglum | 2005-08-05 17:26 | ◇-Novel | Comments(5)